温泉という言葉は日頃からよく耳にしていますが、
”温泉とは?”と聞かれても案外こたえられないものです。
そもそも温泉として湧きだしているあの水は、一体何物なのでしょう。


温泉は、単純に”空から降ってきた雨水が地上にしみこみ、それが再び地上に出てくる時地熱に温められたもの(地下循環水)”だけではないのです。その多くは、処女水(ある地域の岩漿が、地下で冷却されるときに水蒸気やガスを放出する。その水蒸気やガスが温度や湿度などによって温熱水になったもの)、または化石水(はるか太古の昔、地下奧深く埋没した動植物の遺体が、長い時間をかけて分解されて、石油や水などに変化したもの)と言われるものなのです。 また、昭和23年に公布された「温泉法」によると温泉とは^源泉温度が25度以上のもの_鉱水1s中に規定以上の物質が含まれているもの という2つの要素があります。つまり源泉温度が25度以上の冷たい湧水でも規定量の物質を含んでいれば、実は立派な温泉なのです。
そして、この温泉にはいろいろな種類があって、効能や性質も様々に違うのです。

主な温泉の種類と効能対応表


















主な温泉の種類
単 純 温 泉
(旧)単純泉
源泉温度が25度以上で、1リットル中の遊離炭素、塩分、その他の固型成分が1グラム以下のものです。神経痛、リュウマチなどの治療に適しており、湯あたりも少ないので長期療養に適した温泉です。
炭 酸 泉
(旧)二酸化炭素
水1リットルの中に遊離炭素1グラム以下を有し、固型成分が1グラム以下のものをいいます。単純泉とほとんど同じですが、名前から想像出来るとおり泡がたちす。低温のものや冷泉が多い。心臓病、血管障害、官能性神経疾患、婦人科系の病気に効きます。
重炭素土類泉 水1リットルの中に遊離炭素、固型成分がそれぞれ1グラム以上を含むものをいいます。リューマチ、神経マヒ、慢性皮膚病などに効きます。また、温泉水を飲むことにより胃腸病や膀胱炎等にも効きます。
重曹泉

(旧)含重曹食塩泉
食塩泉の中に重曹を含んだものをいい、アルカリ性泉の一種です。
食 塩 泉
(塩類泉)
(旧)塩化物泉
単純泉についで多い温泉で、水1リットルの中に固型成分1グラム以上で、食塩1グラム以上5グラム未満が 弱食塩泉、10グラム未満が食塩泉、10グラム以上が強食塩泉といいます。保温効果がよく湯ざめしない ので熱ノ湯ともいわれます。
ナトリウム硫酸塩泉
(旧)芒硝泉
硫酸ナトリウムを含んだ苦味泉の一種で胆のう炎や動脈硬化、リュウマチなどに効きます。飲泉にはあまり向いていない。
含食塩芒硝泉 食塩を含んだ芒硝泉で、効用は食塩泉と芒硝泉に準します。
カルシウム硫酸塩泉
(旧)石膏泉
カルシウムを多く含む苦味泉の一種で、リュウマチや創傷によく効き、飲むと利尿作用があります。
マグネシウム硫酸塩泉
(旧)正苦味泉
硫酸マグネシウムが主な成分でリューマチ等にききめがある。比較的数が少ない。
鉄  泉 炭酸鉄泉と緑ばん泉に分けられる。炭酸鉄泉は重炭酸第一鉄を含んでいるため、お湯を沸かすと色が赤くなります。緑ばん泉は硫酸鉄を含んでおり、酸性緑ばん性が多い。
酸 性 泉 日本特有の泉質。火山地に多いお湯で、多量の水素イオンをもつ。入浴方法もむずかしく必ず指示を受けて入るベきお湯です。
アルミニウム硫酸塩泉
(旧)明ばん泉
硫酸アルミニウム(明礬)が主な成分で、皮膚病に良くききます。比較的数は多く酸性明礬泉か酸性明礬緑礬 泉があります。
硫 黄 泉 水硫イオン、または硫化水素を含有しており、卵のくさったような特有のにおいがする。入浴方や飲用方によって諸病に効くものが多い。
放射能泉 ラドンやトロンが一定量以上含まれており、胃腸の病気やリューマチなどに効きます。ラジウム泉ともいわれる。        
 
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