物語は、今から一千数百年前にさかのぼります。時に用明二年(587年)。聖徳太子は、病に倒れてしまった父である、用明天皇の病気回復祈願と仏教布教の活動の目的ために、奏野川勝という人物を東国に使わしました。しかし、聖徳太子の命をうけて旅立った川勝もまた、旅の途中で大病におかされ、半身不随の身となってしまいました。川勝はなんとか病を治そうと、数々の医者に診てもらいましたが、一向によくなる気配はありません。更には沢山の薬も飲んでみましたが、全く効き目がありません。そんなある夜、川勝の夢枕に聖徳太子が現れました。夢の中で、聖徳太子は川勝に「岩代国の突き湯に霊湯がある。そこで湯治をせよ」と説きました。聖徳太子の夢のお告げに従い、湯を見つけた川勝は、突き湯の霊泉でしばらく湯治をおこないました。すると不思議なことに、川勝の病はみるみるうちに治っていき、気がつくとすっかり具合がよくなっていました。この時「突き湯」と言われていたものが、後に「土湯」と呼ばれるようになったのです。 |
温泉データ | |
泉質 | 単純泉、重曹泉、硫黄泉、硫化塩素泉、鉄泉、食塩芒硝泉等10種類以上 |
温度 | 50〜80度 |
効能 | 皮膚病、婦人病、糖尿病、リューマチ、やけど、神経痛、慢性消化器病、創傷、貧血、動脈硬化 |
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