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昔、温泉は多くの湯治客でにぎわっていました。しかし、温泉に訪れた湯治客は、自分の好きな時間に自由に湯に入れるわけではありませんでした。入浴にはちゃんと順番があり、自分の入れる時間がくるまで待っていなくてはならなかったのです。 当時の入浴には幕湯、合幕湯、ぬけ湯などという種類があり、それぞれ利用の料金が違っていました。幕湯はまさに字の通り共同浴場に幕を張り、きめられた客だけを入浴させるいわば貸し切り浴場のようなものでした。合幕湯とは幕湯よりランクが下のもので、一回一人いくらという料金で入浴できる指定席のようなものでした。ぬけ湯とは幕湯と合幕湯の時間の合間をぬって入る湯のことで、入浴料は無料ですが、入浴できる時間がまちまちで、はっきりとした時間割を把握していないとなかなか利用しづらいものでした。一般的には、合幕湯が多く利用されたそうです。 |
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